PDFにパスワードを付ける、文字列を決めるだけではない
契約書のスキャン、財務資料にパスワードを付けるのは、機密ファイル送信前の標準動作です。しかしPDF暗号化には実際には2層あります。「誰が閲覧できるか」と「閲覧後に何ができるか」。この2層の違いを理解してこそ、ファイルを適切に保護できます。
ユーザーパスワード:閲覧できる人を制御する
ユーザーパスワード(閲覧パスワードとも)は最初の門です。設定すると、このPDFを開くには誰もがパスワードを入力する必要があり、パスワードがなければファイルは開けません。
典型的な場面:身分証のスキャンを仲介業者や代行業者に送る、社内資料をメール外部送信。パスワードは別のチャネル(電話、別のチャットウィンドウ)で相手に伝えます。
所有者パスワード:閲覧後に何ができるかを制御する
所有者パスワードは2番目の門で、ユーザーパスワードとは別に設定します。3つの権限カテゴリを管理します。
- 印刷を許可 — 相手がファイルを印刷できるかどうか
- コピーを許可 — ファイル内のテキストや画像をコピーできるかどうか
- 編集を許可 — ファイルの内容を編集できるかどうか
見積書や入札書類を送るとき、一般的な構成は:印刷を有効化(相手が保管しやすくする)、コピーと編集を無効化(内容の直接流用リスクを減らす)。
Image to PDF では、この3つの権限はそれぞれ独立したトグルがあり、印刷がデフォルトON、コピーと編集がデフォルトOFF——「閲覧と印刷はOK、移動と編集は不可」という保守的な構成です。
AES-256 とは何か
暗号化アルゴリズムは、デフォルトで AES-256 を使用しています。これは現在のPDF暗号化の主流規格であり、旧世代のアルゴリズムより強力です。受信側の古い端末や古いソフトウェアで開けない場合は、互換性の高い AES-128 に切り替えられます。
暗号化のその後
暗号化は端末ローカルで完了し、ファイルとパスワードはサーバーを経由しません。パスワードを受け取った側が制限を解除したい場合、アプリ内のPDF復号機能で暗号化を取り外し、通常のPDFに戻して編集や結合を行えます。
実用的なアドバイス:パスワードには誕生日や電話番号など推測されやすい組み合わせを使わない。ファイルごとに別のパスワードを設定する。パスワードとファイルは別チャネルで送信する——ファイルはメール、パスワードはメッセージなど、同じ受信箱に同時に入らないようにする。